猫の疥癬(かいせん)の治療
疥癬の検査は、患部の皮膚を少しだけ擦り取り、顕微鏡下でヒゼンダニの卵やフン、幼ダニや成ダニが見つかれば、確定診断となります。
治療には、殺ダニ剤の投与が中心となりますが、子猫や老猫には薬が強すぎて皮膚が負けてしまう場合があります。
また、猫の体全体に散布するタイプの殺ダニ剤の使用は、猫が中毒症状を起こす場合もありますので、強力な薬の使用には十分注意が必要です。
猫は特に自分の体をよく舐めるため、薬浴用剤の感受性も高いため、中毒症状を起こす恐れも考慮する必要があります。
そして、ダニの駆除は猫の体だけに限らず、猫の生活環境となっているベッドや敷物なども、しっかりダニの駆除をおこなう必要があります。
殺ダニ剤はダニの卵には効かない場合が多いため、症状が改善してからも卵からかえった幼ダニが成長すると、再び増殖して症状が現れる可能性があります。
そのため、症状が治まったからといっても、すぐに安心して治療を中止すると、再発を招く恐れがあります。